前回の監督の投稿でケ−キ事件が触れられていました。その中で、
「一緒にいたこぶたさん、ワシは激怒してもいいんと違うかな?」
と書かれていました。
30年近く経った今でも、人の恨みと云うものは、薄まる事は無く、ますます濃くなっていくのを目のあたりにして、怨念の深遠さに眩暈さえ感じます。
私達3人の関係を語る上で、この事件は外す事は出来ません。しかし、その時の各自の立っていた位置で、受け取り方、感じ方に微妙な違いがある事も認めざるえません。
何故、あのような惨劇が起こったのか、あの時、各々が感じた思い、記憶を詳らかにする事により、これまで晴れることのなかった、二人の確執の氷解の一因になればと思い、私の視点(この惨劇の場合、まめちんが加害者、監督が被害者、さしずめ私は、被害者的第三者でしょうか)から述懐させていただければと思います。
尚、正確を期すため、時系列に箇条書きの形式を取らせていただきます。
【発端〜発生】
○某年某日
◆監督、こぶた まめちんの家に遊びに行く。 ※注-1
(注-1 この時のまめちんの家とは、津の江のまめちんの奥さんの家の事。尚、この時、まめちんと奥さんは、新婚1年以内だったか、結婚式を間近に控えていた頃と記憶している。
◆いつもの些細な歓談の後、監督、こぶたは帰路に着く為、家の横の駐車場へ向かう。こぶたは、監督の車に同乗させてもらっていた。まめちん夫婦も駐車場まで、見送りに出てくれる。時刻は、夜の11時を回っていたか。
◆トラブル発生。車のエンジンがかからないのである。尚、この時の車は、監督の車が車検か点検の為、借りてきていた台車であった。
◆色々調べるが、原因が不明。いたずらに時間ばかりが過ぎていった。
◆救世主登場。私達の騒ぎを聞きつけたのか、近所の人が見に来る。すぐに原因をガソリンが無い事と看破される。 ※注-2
(注-2 私の記憶では、この救世主は、まめちん夫婦と知り合いだったように覚えている。名前を呼んでいたような・・・。不確かである。)
◆救世主はゴムホ−スを用意し、自分の車から口移しのような神業を使い、監督の車へ補給する。
◆監督の車(台車)復活。救世主に御礼を言い、改めて帰路に着く。もう、深夜の2時近かったか。
○事件発生の数日前
◆監督よりこぶたに連絡あり。先日は、まめちん夫婦に迷惑をかけた。お詫びに行きたいので、付き合って欲しい。
◆その週の土曜日の夕刻、富田駅で待ち合わせで、こぶた了解。 ※注-3
(注-3 この頃はまだ、週休2日は定着しておらず、監督もこぶたも仕事帰りである)
○事件当日の夕刻
◆夕刻、監督とこぶた、富田駅で合流。
◆監督は、この時すでに、不二家だったかコトブキだったかタカラブネだったか、購入したケ−キの箱を持っていた。
◆二人は、自転車でまめちんの家に向かう。
○事件当日 事件発生現場
◆監督、こぶたが、まめちんの家に到着。監督が玄関の呼び鈴を鳴らす。夜の7時頃だったか。
◆しばらく待たされた後、まめちん登場。体全体から不機嫌さを漂わす。
◆引き戸は、半分だけ開かれ、応対するまめちん。外に出てくる、招き入れる、そんなつもりが無いのは、一目瞭然である。
◆異常な雰囲気を感じつつも、監督が訪問の趣旨を説明。そして、持参したケ−キの箱を差し出す。まめちんは、ひったくるように受け取ると、音がする程キツク、引き戸を閉める。
◆私の不確かな記憶では、その間、まめちんは不機嫌そうに「フン」と3回言っただけだった。勿論、有難うの言葉は無い。
◆呆然と取り残される二人。言葉を失う。一瞬、NHKの集金人か、いかがわしいセ−ルスと間違われたのかと思う。今、二人を対応したのは、何年来の学生からの友人で、ともに泣き笑いした関係だった筈だ、と心の中で自問する。
◆心は拒絶を叫びながらも、この状況が、まぎれも無い現実だと自覚する。
○事件当日 事件発生現場からの帰路
◆二人で自転車をこぎ出す。お互い、何も喋らない。
◆津の江の堤防の坂を登り切った辺りで、監督がやっと口を開く。
「あれは無いわなぁ」
◆監督の心の底から絞り出た言葉を耳にし、頷くこぶた。しかし、こぶたには、違った思いもあったが、今の状況を鑑みて、口にする事が出来なかった。
監督、これが私が覚えている、事件のあらましです。監督の視点とは違う所があると思います。補足、誤りの訂正があれば、お願いします。
長くなってしまいましたので、ここで続きとします。
次回は、私なりの視点で見た、惨劇の真実を検証してみたいと思います。(つづく)